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八方美人に生きろ! រួសរាយរាក់ទាក់ Vol.2

2020.07.08|Junya Blog

Vol.2

チョムリアップスオ!

カンボジアから加藤です!

本日はカンボジでの仕事のお話をさせて頂きます!
カンボジアでは色々な経験をさせて頂いているのですが、全てを引っくるめて言いますと、Human Resource です。では、この Human Resource について深掘りしていきたいと思います!

Human Resource とは、意味や捉え方がたくさんあるとは思いますが、加藤の言う Human Resource とは人材育成です。とにかく人との関わりが多い仕事です。言葉も文化も育った環境も全てが異なるカンボジア人に教育することが私の仕事です。教育すると言っても目標がなければ、「ただ教科書通りに教えるだけ」となってしまいます。私たちの掲げるゴールは、「自立と還元」です。それでは、私が携わる「Pay it Forward」というカンボジアNGO法人についてお話をしたいと思います。

Pay it Forward では、孤児院・障害者施設の支援や日本語学校(まなぶ日本語学校)の運営をしており、カンボジアの不遇な子ども達に生活・教育支援を行なっております。主に、日本からカンボジアへご訪問された方と各施設を訪問し、生活物資の支援や炊き出しのご協力を頂き、企業や個人様と共に社会貢献を行なっております。また、日本との関わりを持ちたいと夢を抱くカンボジア人に無料の日本語教育を提供しております。カンボジアの子ども達が「育ち・学び・働く」までを一貫できるよう活動をしております。

では、私たちの掲げる「自立と還元」という目標がどのように達成されるか説明させて頂きます。

「自立」とは、「人に迷惑をかけないよう行動するためにはどうするか考えることができること」です。

そのために私たちは、日本の道徳心を教育しております。時間を守ること、整理整頓、気づかい、おもてなしを教育します。残念ながら、カンボジアでは時間をまもる人が少なく、身の回りは整頓されておらず、交通の譲り合い等はありません。時間通りにことが進まないことや物をなくすこと、交通渋滞が起きることが多くあります。それらを未然に防ぐためにも、普段からルールを守り、身の回りを整頓し、相手を気づかう精神を持つことを躾けします。

「還元」とは、「自分が受けたご恩を他の誰かに与える。そうすればいつかそのご恩が回り回って自分のもとへ大きくなって返ってくる。」これが、Pay it Forward です。

Pay = 与える

It = 自分の受けたご恩

Forward = 転送

カンボジア人には「感謝したことは絶対に忘れない」という特徴があります。恥ずかしがり屋な一面もあり、「ありがとう」と目を見て言えない子どももいますが、一緒に遊んでくれたり、お菓子をシェアしてくれたり、2回目会ったときは笑顔で迎えてくれたりと、表現は様々ですが感謝の気持ちを表現してくれます。

私たちは、この先にあるものを教育します。日本から多くのご支援者様に各施設にご訪問いただき、支援していただくことや共に時間を過ごしていただくのですが、子ども達が与えられることが当たり前になってしまわないよう、そして、自分が独り立ちしたときに、自分の育った場所に還元できるような人材を育成します。

この「自立と還元」、「自立支援サイクル」の構築は、一日二日でできるものではありません。今までにできなかったことをその日、その場限りでできるようにすることはできません。毎日毎日の積み重ねで、体で覚えるしかありません。

これが一番の苦労ですが、それが達成された時には、計り知れない達成感を覚えます。

カンボジアの子ども達を育て、成長を目の当たりにすることが、私のやりがいでもあり幸せでもあります。

次回は、具体的な教育内容や自立支援サイクルの仕組みについて詳しく説明させて頂きたいと思います。お楽しみに!!!

チョムリアップリア!