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八方美人に生きろ! រួសរាយរាក់ទាក់ Vol.3

2020.07.15|Junya Blog

Vol. 3

チョムリアップスオ!

カンボジアから加藤です!

前回の予告通り、自立支援サイクルについてご説明させて頂きたいのですが、こちらを説明するにあたり、Pay it Forward の運営する日本語学校「まなぶ日本語学校」について先にご説明をさせて頂きます。

まなぶ日本語学校は、カンボジア教育青少年スポーツ省認可のもと無料で2年間の日本語教育を提供する日本語学校です。日本語のみならず、日本の文化・ビジネスマナー・道徳教育を提供しており、Pay it Forward の掲げる自立支援サイクルの構築を目標としております。現在(2020年7月時点)は、2017年に入学した1期生が2019年11月に卒業し、2・3期生が在学しております。

こちらに通う学生の入学目的は様々です。「日本で仕事がしたい!」「日本人と結婚したい!」「日本の会社で働きたい!」「通訳者になりたい!」………. と一人ひとり挙げていくと様々ですが、共通してあることは、【日本と関わりが持ちたい!】です。

カンボジアでは、日本から寄贈された信号機や、支援金にて造られた橋や道路があります。

交通の基本となるバイクは「Honda」「Suzuki」製。日本人ということを伝えると、「味の素、はい!!!」とCMのフレーズを言われるくらい、日本との繋がりは深く、日本人に対して感謝の気持ちを持っているカンボジア人が多くいます。そのため、日本語を勉強して日本人に「ありがとう」と伝えたい、という気持ちを持って入学する学生が全員です。

そんな学生たちに日本語を教えるという、誇らしい立場にはいるはずですが実際はそうではありません。日本語学校で働くにあたって、感じたことは「とにかく日本語は難しい。」です。生まれて27年間ずっと使い続けてきた日本語。日本語を話す環境で育った身からすると文法のイロハなんて全くわかりません。卒業していく学生の方がよっぽど詳しく、日本人として恥ずかしいくらいです。

日本語の教育については、優秀なカンボジア人教師の方々は教えています。私の立ち位置は、”Coordinator”・”主任” です。学生たちが目標に向かって横道逸れないよう正しい道へと導くことが私の役目です。もちろん、4年間の銀行サラリーマン生活を活かすべく、ビジネスマナーや日本の道徳・文化を教えております。

ここで「自立支援サイクル」へお話を戻しますが、【人に迷惑をかけないよう行動するためにはどうするか考えることができ、自分が受けたご恩を他の誰かに与える。そうすればいつかそのご恩が回り回って自分のもとへ大きくなって返ってくる。】を教育するために多くの苦難があります。

まなぶ日本語学校で2年間の無料教育を提供を通して、学生たちに気を許してしまうと、彼らは入学当時の目標を忘れてしまい、無料で勉強ができる今の環境が当たり前だと思ってしまいます。また、一瞬の気の緩みが日々の生活の怠惰に繋がってしまいます。そのため、毎日全てのことに感謝することを忘れないよう、毎日の積み重ねで体で覚えてもらいます。「いただきます」「ごちそうさま」の本来の意味、「掃除」「整列」「身だしなみ」「整理整頓」、「挨拶」「お辞儀」「礼儀」「作法」と日本人にとっては当たり前のことがカンボジアでは全く通用しないこの現実をゼロから教育していく。卒業する頃には、【自立】、つまり「人に迷惑をかけないよう行動するためにはどうするか考えることができる人材」になってもらうことを真の目標としております。

そして、卒業した学生たちは口を揃えてこう言います。「先生、今までありがとうございました。まなぶ日本語学校の教育を通して、たくさんのことを学ぶことがきでました。この2年間を一生忘れません。」と。これに加え、「私はこの学校で学んだことを、後輩たちに教えたいです。まなぶ日本語学校で先生になっても良いですか。」や「私はこの学校で学んだことを、孤児院の子どもたちに教えたいです。」と。これが【還元】です。

自立支援サイクルの構築です。

まなぶ日本語学校の先生として活躍する卒業生や、孤児院で日本語を教える卒業生がいます。

今、私にできることは何か。と考えていた時、彼女たちは「先生、日本語を教えてください!」と言いました。卒業した後でも、もっと日本語を勉強したい!という気持ちを尊重し、私は今、自分が日本語の文法を勉強し、それをカンボジア人が理解できる教え方を勉強し、そして彼女たちに日本語を教えています。

実際のところ、私は2019年6月にカンボジアに来たばかりで、1ヶ月ほどしか卒業生とは接点がなく、卒業式のMCをさせて頂き、壇上から彼ら彼女たちが巣立っていく姿を見て、号泣しました。そんな彼女たちからの、日本語授業の依頼は本当に嬉しく、瞬発的に快諾しました。

それでも、やっぱり「先生!」と言われることは、一切慣れません。

とても恥ずかしいですが、誇らしいです。

学生の皆に感謝の日々です。

Ou kun!!

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