通信機器の契約のむずかしさ
2020.08.11|Uncategorized
こんにちは!
今回はスマホやSIM・WiFi等の契約についてお話ししたいと思います。
先日こんなことが起こりました
外国籍のAさんは半年ほど前から日本で働いています。自宅用にWiFiをひき、SIMカードを契約し日本での暮らしの環境を整えはじめていました。
今回契約したWiFiは契約後機器が届いて別で郵送されるID等を入力して使用できるようになる仕組みです。度々Aさんに「WiFi開通しましたか?」と聞いても「まだです」「IDがわからない」とおっしゃいます。日本人STAFFがAさん宅へ行きIDの用紙を一緒に探したのですが見つからず、電話をかけて再発行依頼をしました。後日ID記載の用紙が届いて設定できたか聞いても「できていない」と。
そのうちに「スマホが壊れたから、また今度新しいのを買う。だから今部屋でWiFiが繋がらなくても問題ない」とおっしゃいました。
そして発覚したことは、料金未納につきWiFiとSIM契約強制解除だったのです。
AさんはWiFiもSIMも支払いをしておらず、強制解約になってしまったのです。おそらくスマホ本体は壊れておりません。コンビニや職場等のWifi環境のある場所ではスマホが使えていたし、「それならこのままWiFi繋がらなくてもいいかも」と作業を後回しにしていたようです。
ここで考えの相違ですが
日本の
所有していれば使わなくても毎月支払いをしなくてはならない
という契約文化が理解できていなかったことです。Aさんは、 WiFiは必要になったら接続しよう、接続しなかったら費用は発生しないと思っていたようです。
彼の母国ではSIMはプリペイド式なので、日本での
SIMカードは一度契約すると、解約するまで毎月通信料を支払わなければならない
ということを理解しきっていませんでした。
まずは滞納分を支払いましょう。請求書再発行依頼しましょう。
ということになりました。
Aさんはある程度日本語を理解していますが、電話はかなり難しいです。ホームページなどから問い合わせの電話番号を探すのに苦労されたかも少なくないと思います。やっと電話番号を探し掛けても自動音声から始まり、あれこれ番号を押してやっと繋がったオペレーターはセリフがとても流暢で早口です。代わりに私が「請求書を再発行してAさん宛てに送ってほしい」と電話で依頼をしましたが、本人からの電話しか受け付けてもらえません。
Aさんと一緒に電話をすれば受け付けてもらえるそうですが、私の事務所とAさんは離れたところにいます。「では本人から電話させますので、本人確認の質問内容と請求書再発行の際に聞かれることを教えてください」も「お答えできかねます」とのことでした。
結局Aさんに頑張って電話をしてもらいました。
事前に聞かれるであろう質問を想定してお伝えしておき、乗り切りました。
Aさんは実家に仕送りをしているので毎月のお金に余裕がありません。ですので「この電話をしたら未納分を支払わなくてはならないし、そもそも電話は難しいし」未納分再発行の電話はとてもハードルが高い・・も内心あったようです。
スマホ等は会社契約をし、前払いで使用料をもらって貸し出す、というスタイルにしたほうがAさんたちにもわかりやすいのかもしれません。
異国の地で頑張っている彼らをできるだけ応援してあげたいです
スマホを所有して祖国の友人家族と繋がっていてもらいたいです
日々の大変さを少しでも和らげるお手伝いをしてあげたいです